北側斜線制限・道路斜線制限・隣地境界線の確認

建物を建てる時は、制約条件があります。

北側斜線制限や道路斜線制限は、建築に携わる仕事をしない限り全く耳にしない用語です。北側斜線制限は建物を建てる時に、北側の隣地に十分陽が当たるように、隣地からどれぐらい離す必要があるか計算で決めます。太陽の軌跡が重要になってくるため、正確な方位を図らなければなりません。方位磁石と実際の方位とはズレがあるので、地域毎の補正を加えて算出します。北側斜線制限は特に専用住宅地に課せられた義務で、商店街や工場地帯には課せられません。道路斜線制限の必要性は、建物の高さの制限がないと道路に陽が当たらなくなり、雨や雪が降ると道路がなかなか乾かなくなることを防ぐためです。道路に面している限り、地域に限らず適用されます。街中で建物の上層階が斜めになっているのは、道路斜線制限をクリアーするために、あえてあのような形状にしているのです。

境界確認を行えば、トラブルを回避できます。

建築物を建てる時に真っ先に行うことは、道路境界線を含めた隣地境界線の確認です。境界線が不明だと土地の面積が算出できないので、どれくらいの規模の建物を建てられるのか検討ができません。また、建築中のトラブルで多いのが境界線で裁判沙汰になることも。新しく作った塀や軒が越境しているのではないのかという、隣の家からのクレームから現況の境界に気づくこともあるようです。古い家を建て替える時は特に注意が必要で、境界が曖昧になっていることが多いです。以前、境界杭が存在したけれどガーデニングをした時に不明になったとか油断はできません。費用は発生しますが、工事の前段階で測量士の立ち合いの下、確定測量を行えばトラブルは未然に防げます。